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JAG(旧:日本アジアグループ)とは

JAG(旧:日本アジアグループ)は、日本とアジアの投資家・事業家によって設立された投資会社である。業種の異なる複数の企業を傘下に抱える持ち株会社として活動した。主な事業会社は測量会社「国際航業」とエネルギー会社「エネウィル(旧:JAG国際エナジー)」だったが、既に2社とも米投資会社のカーライルに売却した。

日本アジア証券を創設し、後に売却

日本アジアグループは2000年代に相次いで中堅証券会社を買収した。それらを「日本アジア証券」という会社名で統合し、一定の勢力を築いた。しかし、業績が伸び悩んだことから、2017年に証券事業を丸ごと藍澤證券に売却した。これによって日本アジア証券は消滅し、日本アジアグループは証券ビジネスから撤退した。

<会社概要>
会社名 日本アジアグループ株式会社(現在は株式会社JAGに事業継承された)
ロゴ
設立 1998年
創業者 山下哲生
株式市場 非上場
(東証1部だったが、TOBで2021年9月に上場廃止になった)
旧銘柄コード 3751
業種 投資、証券、エネルギー、測量

日本へ”逆”進出

Japan Asia Holdingsは1999年9月、東京事務所を開設した。投資対象となる日本企業の物色を始めた。

伊藤ビル株式会社によると、Japan Asia Holdingsは2001年5月、日本の不動会社「宏徳不動産株式会社」(東京)を買収した。翌月、社名を「日本アジアホールディングズ株式会社」に変更した。これが日本への逆進出の一歩となった。この「日本アジアホールディングズ」と、香港にある「Japan Asia Holdings」が、その後の日本でビジネス展開の司令塔となった。


地場の証券会社を相次いで買収

日本アジアホールディングズは発足後、日本の地場の証券会社を次々と買収した。

丸金証券

中小企業向け投資銀行へ

証券会社の買収攻勢の第一弾は「丸金(かねまん)証券」だ。大和証券系の中堅証券だった。本社は東京。資本金6億5000万円。2001年10月に株式を買い取った。

買収によって、日本アジア証券グループ(香港)の東京支店(日本法人)という位置づけになった。

既存の証券会社を買収した理由は、新規で設立よりも、実績ある証券会社を生かす方が、日本市場に参入しやすいと判断したからだった。

アジア進出を支援

買収後、株式の信用取引などリテール(個人向けの小口取引)からは撤退した。M&A(企業の合併・買収)などの投資銀行業務に集中した。 社債発行など資金調達業務も強化した。 アジアとのつながりを最大限に生かすべく、日本の中小企業のアジア進出を支援する業務も手がけた。

老舗「金万証券」を買収

中国株のファンド販売

さらに2001年、歴史の古い中堅証券会社の金万(かねまん)証券を買収した。買収総額は推定20億~30億円。金万証券は明治36年設立。創業100年の老舗だった。本社は東京の兜町。社員約80人。資本金5億円。未上場企業だった。

首都圏の富裕層

金万証券は、首都圏の富裕層など優良な顧客を抱えていた。埼玉県の春日部にも支店があった。しかし、相場低迷の影響で経営環境が悪化していた。同社の筆頭株主で社長を派遣していた住友生命保険など、複数の株主が株式譲渡に応じた。

経営権取得後、すぐに旧丸金証券を吸収合併した。そのうえで、社名を「日本アジア証券」に変更した。

沖縄の有力地場証券を2社買収

2002年、沖縄の地場で最大手の沖縄証券(那覇市、現おきなわ証券)を買収した。さらに2003年、もう一つの地場証券である大宝証券を買収した。 そのうえで、2003年8月、両証券を統括する中間持ち株会社・琉球ホールディングスを沖縄県名護市の金融特区内に設立した。

日本アジアグループが買収した証券会社一覧

証券会社名 営業エリア 買収年
丸金証券
(まるきん)
東京 2001年
金万証券
(かねまん)
東京 2001年
沖縄証券 沖縄 2002年
ユニコム証券
(旧:大中證券)
大阪 2002年
大宝証券
(たいほう)
沖縄 2003年
丸宏大華証券
(まるこうだいかだいか)
大阪、神戸、京都、東京、神奈川、埼玉 2003年
山源証券
(現:マディソン証券)
奈良 2004年
多摩證券 東京・多摩 2012年

台湾人の女性経営者・呉文繍(ご・ぶんしゅう)氏

日本アジア証券の社長には、台湾人女性の呉文繍(読み方:ご・ぶんしゅう/ウー・ウェンショウ/サンドラ・ウー)氏が就任した。呉氏は、野村證券香港支店で山下哲生氏の部下だった。Japan Asia Holdingsの設立時に創業メンバーとして参画していた。

日本アジア証券の社長就任時、呉文繍氏は30代。その若さと外国人というプロフィールが証券業界で注目を集めた。この後、改革派の経営者として優れたリーダーシップを発揮することになる。(呉文繍氏について詳しくはこちら→

中国株やアジア株を売る

日本アジア証券は、日本での証券ビジネス拡大にあたって、WTO加盟後の中国市場を強く意識した。中国上場の優良銘柄に投資する「チャイナファンド」を開設するなど、中国株やアジア株を売り物にした。また、アジアでのネットワークを生かした営業展開を進めた。

藍沢証券(アイザワ証券)へ売却

2012年6月、Japan Asia Holdings(香港)が保有する日本アジア証券の株式を、藍澤証券(アイザワ証券)に売却した。

撤退

さらに、2017年3月、日本アジアグループなどが保有する残りの日本アジア証券株を藍澤証券に売却。藍澤証券の100%子会社にした。買収額は約10億円。これによって日本アジアグループは証券業務から撤退することとなった。

業績が不安定

日本アジア証券は既存顧客の世代交代や競争激化などにより。顧客基盤の拡大が相場動向に左右され、業績が不安定な状態に陥っていた。

相互補完

一方、藍澤証券は当時、関東・東海・関西・中国地区で43店舗を展開していた。日本アジア証券の店舗と重複が少なく、補完できるというメリットがあった。

外国株に強み

また、日本アジア証券と藍澤証券はいずれも、外国株に強いという共通点があった。藍澤証券は買収によって営業基盤を拡充できた。そのうえで、相続サポートなどの業務を強化した。

スナップアップ投資顧問

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評価を検証

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日本アジアグループ(現:JAG)
【2020年11月推奨】の事例

日本アジアグループ(JAG)は、ストックジャパンが推奨した後、株価が急騰しました。 わずか1か月強で株価が2.4倍になりました。予想が当たり、典型的な「爆上げ」の事例となりました。

1か月で株価が2.4倍に

<推奨後の値動き>
推奨時点 推奨後高値
日付 2020年10月28日 2020年11月30日
株価 343円 855円
上昇倍率 2.4倍

■ なぜ急騰したのか

創業者・山下哲生氏とカーライルがMBOを発表

JAG(日本アジアグループ)の株価が急騰した理由は、MBO(経営陣が参加する買収)を発表したからです。 発表は2020年11月6日。創業者の山下哲生氏が、米投資ファンドのカーライル・グループと組んで、買収する計画でした。 MBOと称してはいるものの、実態としては要するにTOBです。 この発表を受けて、株価は連日ストップ高となりました。 買い付け価格は1株600円。直近の終値(352円)の1.7倍でした。

村上ファンドが対抗TOB

このMBO計画に対して、村上世彰氏率いる旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスが「買い付け価格が安すぎる」として、株式を大量購入しました。 シティインデックスは年明け2021年1月14日、MBOに対抗してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しました。いわゆる敵対的買収です。 買い付け価格は1株840円。 この提案により、株価はさらに吊り上がりました。 その後、カーライル側が買い付け価格を引き上げ、当初の2倍の1200円としました。 しかし、シティ側が1210円へと上積み。 結局、カーライルのMBOを不成立となりました。

村上氏が勝利し、上場廃止

最終的には、この買収合戦は、村上世彰氏が率いるシティ陣営の勝利に終わりました。 シティは、ほぼ全ての株式の取得に成功。 そのうえで、日本アジアグループ(JAG)の主たる事業会社である「国際航業」と「JAG国際エナジー」をカーライル側に売却しました。 2021年9月、日本アジアグループは上場廃止となりました。 非公開企業となった後の2021年11月、日本アジアグループは会社分割を行い、事業を新しい会社「株式会社JAG」に継承しました。JAGの社長には、日本アジアグループ創業者の山下哲生氏が就任しました。

注意点

※注意:株式相場は一種のバクチであり、当たることもあれば、外れることもあります。 スナップアップ投資顧問が推奨しているからといって、すぐに飛びつくのは危険です。株を買う前に、ご自身でもじっくり材料を吟味しましょう。